【PUSH東北！】エディ・ジョーンズ氏の気仙沼でのラグビークリニック

2012.12.14

【PUSH東北！】エディ・ジョーンズ氏の気仙沼でのラグビークリニック

先般より関係各位にご協力をいただいておりました、「ＰＵＳＨ東北！」エディー・ジョーンズさん気仙沼ラグビークリニックが、無事終了いたしましたので、ご報告いたします。

12月14日朝、東京よりエディー・ジョーンズさんと気仙沼へ。最初に、気仙沼市ラグビー協会の方々の案内で、いまだ津波の傷跡の癒えない被災地の状況を視察したのち、クリニック会場の気仙沼市総合体育館・ケーウェーブへ。
会場には、地元の気仙沼向洋高校だけでなく、岩手県の釜石商工高校、大船渡東高校のラグビー部生徒や、鹿折少年ラグビースクールの小中学生や父兄、岩手県宮古市、宮城県登米市など遠方からの参加者も含め、一般聴講の大人も多数来場しました。

16時からのイベントではまず、約80人の聴講者を前に、エディーさんの講演会を約50分間実施。

「ラグビーは世界で最高のチームスポーツです」
「日本のラグビーは世界の強豪に匹敵するポテンシャルを秘めている」
「練習では、終わるのを待つのではなく、自分がどこまで向上できるかを考えよう」
「起きたミスにとらわれるのではなく、これから自分ができることを考えよう。これは震災からの復興もラグビーも同じです」
など、熱く力強いメッセージが送られました。

続いて、高校生ら約50人の参加者を相手に、日本代表の指導さながらの実戦的なクリニックを約40分間にわたって開講しました。
世界でも最高のラグビー指導者のひとりであるエディーさんに、直接「よくなった！」「素晴らしい！」などと声をかけられながらの練習で、高校生たちは、みるみるうちに上達。素晴らしい経験になったと思います。
クリニックでは、サントリーＯＢの小川真也さん、釜石シーウェイブスから参加していただいた桜庭吉彦さん、アンドリュー・スティード選手、通訳の和田竹美さんに、サポートスタッフとして多大なるご尽力をいただきました。

クリニック終了後、選手たちにはご協賛いただいたトップリーグ各チームよりお預かりしたチームグッズやサインボール、エディさんご自身提供のタオルなどをプレゼント。そこからエディーさんを囲んでの記念撮影、サイン会を行って、約2時間のイベントは盛況のうちに終了しました。

その後は、宮城県ラグビー協会、気仙沼市ラグビー協会などのラグビー関係者、ラグビースクールの父母らが参加して懇親会を実施。震災直後の昨年3月、階上中学校の卒業式での「天を恨まず」という感動的な卒業生答辞がyoutubeで世界に感動を呼び、スピーチ全文が文部科学白書に掲載された鹿折RSのOB、梶原裕太さんも参加しました。

関係各位のご協力、そして12月11日に丸ビルホール＆コンファレンススクエアで実施したチャリティートークショーにご来場いただいた皆様にいただいたご支援のおかげで、私たちも被災地でがんばっているラグビー少年・ラグビー関係者の元気に触れることができました。また、エディーさんの妥協なくかつ温かい指導は、復興を目指す東北の人たちへの力強いメッセージになったと確信しております。

今回のイベント実現に向けて、会場をご提供いただいた三菱地所ビルマネジメント様、書籍をご提供いただいた東邦出版様、予約システムと告知でご協力いただいたラグビーマガジン様、トークショーと気仙沼クリニックの飲料とプレゼントをご提供いただいたサントリーサンゴリアス様、気仙沼クリニックでのプレゼントをご提供いただいたパナソニックワイルドナイツ様、ＮＴＴコミュニケーションズシャイニングアークス様、協同主催者として一緒に活動していただいた復興支援機構（石川敏さん）、OVAL HEART JAPAN（大西一平さん）、WEBマガジンRUGBYJapan365の皆様に、改めて深く御礼を申し上げます。

今後とも、NPO法人スクラム釜石では、ラグビーを通じた被災地の復興支援を目指して活動を続けてまいります。これからもご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。